「お勉強なんて、小学校にはいってからやれば十分」
「幼児のうちは、遊びだけしとけばいいのよ」
幼児教育に関わっていると育児経験のある年配の諸先輩方に様々なアドバイスを頂くことが有ります。
特に多いのはタイトルにもあるような、「幼児のうちにお勉強をさせるのは可哀想で、幼児のうちは好きなことだけさせておけば良い」というアドバイスです。
子供のために・・・という純粋な好意でアドバイスを頂いているので、これらのアドバイスについても当然ながらまずは受け止め、そして幼児教育のプロとして、そのアドバイスについての事実検証を行いました。
その検証結果として、これらの「幼児のうちから勉強させるのは可哀想」「幼児のうちは好きなことだけ、遊びだけしとけばいい」というアドバイスは完全に無視して良い。と結論づけられました。
その根拠としては
①統計データによるもの。
極端な詰め込み教育を除き、幼児期の勉強こそが、その後の学力・学歴および社会的ステータスと相関がある。(ちなみに現在では未だ、学力・学歴以上に社会的ステータスと相関が強いデータはない)
②アドバイス者の実績・性質。
幼児教育不要論をアドバイスしてくる方で子育てで成功(成功の定義は学力・スポーツ・社会的ステータスを問わず何かしらの分野で一定の成果をあげている)している比率が、幼児教育必要論者にくらべて圧倒的に少ない。
③幼児教育不要論者の根拠が主観的
「幼児のうちに勉強は不要」とアドバイスをして頂く方に根拠をきいたところ「昔からそうだ」「自分(またはその子供)がそうだ」「詰め込みをして、良くない結果になった事例(一例だけ)をしっている」など汎用性を欠く不明瞭な根拠のみの返答で、根拠とはいえない。
子育て中のお母さん・お父さんは皆さん、不安の中で常に自問自答しながら教育をしています。どこに進むのが正解かわからない暗闇の中で手探りですこしずつ、ビクビクしながら進んでいるようなものです。
いろいろな情報を取り入れ、最新情報により軌道修正をしていくという姿勢はとても重要ですが、上記のようにアドバイス(情報)についてもただそのまま受け入れるのではなく、しっかり検証して受け入れて正しいものは取り入れ、そうでないものはお礼だけいうという情報の取捨選択が大切ですね。